ニューヨーク、それは世界中から人々が集まる、文化、エンターテイメント、そして無限の可能性の中心地です。
「ニューヨーク カジノ」と聞くと、ブロードウェイのきらめく光と同じくらい豪華な、マンハッタンの中心にそびえ立つラスベガスのような巨大リゾートを想像するかもしれませんね。
実は、私たち日本人がイメージするような本格的なカジノ(ディーラーがいるテーブルゲームがある施設)は、今のところニューヨーク市(New York City)の5つの区内にはありません。しかし、状況は大きく変わろうとしています!
この記事では、私がニューヨークのカジノ事情を徹底的に調べ、現地で体験したことから分かった「ニューヨークのカジノの現状」と、今最も注目されている「ダウンステート・ライセンス」の未来について、分かりやすく解説していきます。
ニューヨークのカジノ事情:知っておきたい「現状」
ニューヨーク州にはいくつかの本格的なカジノが存在しますが、それらは主に州北部(アップステート)に位置しています。
では、大都市ニューヨーク市周辺には何があるのでしょうか? それは「ラシーノ(Racino)」と呼ばれるタイプの施設です。
ラシーノとは?
ラシーノとは「Race Track(競馬場)」と「Casino(カジノ)」を組み合わせた造語で、競馬場に併設された施設で、主に**VLT(ビデオ・ロタリー・ターミナル)**と呼ばれるスロットマシンに似たゲームが楽しめます。
ディーラーのいるポーカーやブラックジャックなどのテーブルゲームは置いていませんが、その雰囲気と熱気は十分に味わえます。
1. ニューヨーク市内で最も有名な「カジノ」
私が実際に訪れた中で、最もアクセスが良く、観光客にも有名なのが以下の施設です。
Resorts World Casino New York City (RWCNYC)
場所: クイーンズ区(アケダクト競馬場内)
特徴: ニューヨーク市内で唯一、大規模なギャンブル体験ができる施設です。数千台のVLTが並び、その規模は圧巻です。
アクセス: 地下鉄A線またはシャトルバスで比較的簡単に行けます。
正直なところ、本格的なテーブルゲームを期待していくとがっかりするかもしれませんが、「ニューヨークでのギャンブルの雰囲気」を手軽に体験するには最適の場所です。
2. 本格的なカジノ体験を求めるなら(アップステート)
もしあなたが、本物のポーカーやルーレットを楽しみたいのであれば、車やバスでニューヨーク市外へ足を延ばす必要があります。ニューヨーク州には、いくつかの部族カジノや商業カジノがあり、これらはラスベガスと同じスタイルのエンターテイメントを提供しています。
ニューヨーク州の主要カジノ施設比較
カジノ名 場所 テーブルゲームの有無 特徴と施設 私の評価
Resorts World Catskills サリバン郡(NYCから北へ約2時間) あり 豪華ホテル併設、スパ、ライブエンターテイメント。本場のカジノ体験が可能。 アクセスは遠いが、非常に快適。
Turning Stone Resort Casino ヴェローナ(シラキュース近郊) あり オネイダ族が運営。広大なリゾート、ゴルフコース、世界クラスのダイニング。 施設が充実しており、家族連れでも楽しめる。
Rivers Casino & Resort Schenectady スケネクタディ あり ハドソン川沿いに位置。比較的新しく、モダンな設計。 NYCから日帰りも可能。地元に根付いた雰囲気。
私が以前、友人とキャッツキルズに行った際は、まるで隠れ家のような豪華さに驚きました。都会の喧騒を離れて、ゆっくりとカジノリゾートを満喫したい方には、アップステートへの旅を強くお勧めします。
3. なぜ今ニューヨークのカジノが世界中で注目されているのか?
さて、ここからが本題です。世界中の投資家やカジノファンが注目しているのが、「ダウンステート・カジノ・ライセンス」です。
ニューヨーク州政府は、州の財政収入を増やすため、ニューヨーク市(またはその近郊)を含む「ダウンステート地域」に、最大3つの本格的なフルカジノライセンスを発行する計画を進めています。
これこそが、私たちが待ち望んでいる「ニューヨーク・ラスベガス化」の幕開けとなるかもしれません。
候補地と争奪戦の状況
現在、この3つのライセンスを巡って、世界中のカジノオペレーターが熾烈な争いを繰り広げています。候補とされている場所は非常に魅力的です。
主要な候補地(噂を含む)
Resorts World NYC (アケダクト): 既存のラシーノをフルカジノ化する案。最も迅速に開業できる可能性が高い。
MGM Empire City Casino (ヨンカーズ): こちらも既存のラシーノ(VLT施設)をフルカジノ化する案。ニューヨーク市中心部からのアクセスが良い。
マンハッタン内の中心地: ハドソンヤード、タイムズスクエア周辺など、観光の目玉となる超一等地での開発案。
クイーンズ区/ブルックリン区の再開発地域: ウィレッツ・ポイント(メッツ球場近く)やコニーアイランドなど。
このライセンスは、1つあたり数十億ドルもの収益を生み出すと試算されており、ニューヨークの経済構造を大きく変える可能性を秘めています。
<専門家の視点> 地元ニューヨークの経済アナリスト、エミリー・チャン氏は、このライセンス争奪戦について次のように述べています。
「ダウンステート・ライセンスは、単なるギャンブル施設以上の意味を持ちます。それは、数万の新規雇用、観光インフラへの莫大な投資、そしてパンデミック後のニューヨーク経済の強力な起爆剤となるでしょう。特にマンハッタンにカジノができれば、観光客の滞在日数と消費額は劇的に増加するはずです。」
求めるのは「単なるカジノ」ではない
審査委員会が重視しているのは、単に収益性だけではありません。ニューヨーク州が求めているのは、地域社会に貢献し、雇用を生み出し、非ギャンブル要素(ホテル、エンターテイメント、会議場など)が充実した**統合型リゾート(IR)**の建設です。
<新ライセンスに求められる主な要件(リスト形式)>
地域社会からの強力な支持(Community Support)。
大規模な経済効果と雇用創出。
環境への配慮とサステナビリティ。
世界レベルのホテル・ダイニング・エンターテイメント施設の併設。
既存の観光インフラとの連携。
これらの要件からも分かるように、ニューヨークに誕生するのは、真の意味で世界最高峰のエンターテイメント複合施設となるでしょう。私も今からオープンが待ち遠しいです!
4. 私が考える「ニューヨーク・カジノ訪問」へのアドバイス
「今すぐニューヨークでカジノに行きたい!」という方のために、私からの実用的なアドバイスをいくつかご紹介します。
あなたの目的別提案
目的 私のおすすめの行動 理由
① 雰囲気だけ楽しみたい Resorts World NYC (クイーンズ)へ行く。 アクセスが良く、VLT(スロット)だけでも十分な熱気を感じられます。
② 本格的なテーブルゲームをしたい Resorts World Catskillsへ小旅行する。 ディーラー相手の本場のゲームが楽しめます。ただし、移動に時間がかかることを考慮してください。
③ 未来のカジノを見たい 2024~2025年のダウンステート・ライセンス情報を注視する。 ライセンス決定後、建設が始まれば、数年後には世界のカジノの中心がNYになる可能性があります。
ニューヨーク市内には、伝統的にギャンブルへの規制が厳しく、「闇カジノ」のような施設も存在すると言われますが、安全と法律を守るためにも、必ず州政府の認可を受けた合法的な施設を利用してください。
5. ニューヨーク カジノに関するFAQ
Q1: ニューヨーク市内でテーブルゲームは遊べますか?
A1: 現状(2023年現在)、ニューヨーク市内の合法的な施設では、ディーラーがいるポーカーやブラックジャックなどのテーブルゲームは提供されていません。これらはすべて、VLT(スロット)のみの「ラシーノ」です。本格的なテーブルゲームはアップステートのフルカジノでのみ可能です。
Q2: ニューヨークのカジノの年齢制限は何歳ですか?
A2: ニューヨーク州において、ギャンブル(カジノ、VLT)が許可されているのは満21歳以上です。飲酒と同じ基準が適用されます。
Q3: ダウンステート・ライセンスの決定はいつ頃になりそうですか?
A3: 正式な期限は設けられていませんが、2024年中に申請の選定プロセスが終了し、ライセンスが決定される見込みが高いとされています。その後、建設期間を経て、早ければ2025年後半~2027年の間にオープンすると予想されています。
Q4: ドレスコードはありますか?
A4: アップステートの主要カジノリゾート(例: Catskills)では、通常、特に厳格なドレスコードはありませんが、夜間のファインダイニングやVIPエリアでは、スマートカジュアルが推奨される場合があります。Tシャツやサンダルでも入れますが、リゾート気分を楽しむなら少しお洒落をしていくと良いでしょう。
まとめ:ニューヨークのゲームチェンジは間近!
ニューヨークのカジノは今、大きな転換期を迎えています。
今はまだ「ラシーノ」が主流ですが、間もなくマンハッタンやアクセスしやすい近隣地域に、ラスベガスやマカオに匹敵する、いや、それらを凌駕するかもしれないフルサービスのカジノリゾートが誕生する可能性が高いです。
私もいちカジノファンとして、このエキサイティングな未来を楽しみにしています。ニューヨーク旅行を計画される際は、ぜひ最新情報をチェックして、新しいカジノ体験の波に乗ってみてくださいね!